レイキ、刺激だけを求めるのは

先日来日されてレイキヒーリングを受けたフランス人女性の方、レイキは習ったことはないけれど、施術はフランスで3回受けたことがあるとのこと。最初にレイキヒーリングを受ける前のシートに記入をいただきます。お名前と体で気になる部分があれば印をつけてくださいとお願いしました。
しかし、それはその方にはちょっと不満だったようです。
というのは、レイキに求めているものが体の事ではなかったからです。体の印は気になるところがなければ別に書かなくても良いのですが、通訳がいなかったので、手振り身振りで用紙を示したので、細かな英語説明は出来なかったのです。レイキはヒーリングなので、体の問題だけではなく様々な方、もちろん健康な方も受けるのですから。幸い、通訳してくれるY氏が来て、事情が分かりました。
以前に3回レイキヒーリングの経験をした中で、特に初回の時にとても大きな感覚がありスピリチュアルな体験をされたとのこと。2回目3回目はそうでもなかったけれど、人生が大きく変わったと感じたそうです。それで、今回のレイキヒーリングでもそういうスピリチュアルなものを求めてきていると言われていました。
OK、という訳で青木先生のヒーリングがスタートしたのです。
その時点で通訳をしてくれたY氏は帰られたので、終わった後には細かなコミュニケーションは取れませんでしたが、日本でイニシエーションは受けられるかと聞かれていましたから、何か得るものがあったのでしょう。
イニシエーションという言葉は、英語の「伝授」という意味ですが、日本ではオ〇ム事件の関係でこの言葉のイメージが著しく悪くなったので今ではあまり使われていません。
そのかわり、日本語では、分かりやすくセミナーとか講座、伝授、レイキで必ず行うので「アチューンメント」などで、英語のイニシエーションに変えています。
フランス人のその方は、ごく自然にその言葉を使って表現されたのです。
青木先生はその時には英語の良く出来るレイキマスターを紹介しますよと答えていました。

さて、フランス人の感じたようなスピリチュアルな体験をみんなが出来るのでしょうか?
この「スピリチュアル」という言葉ですが、人によって内容がそうとう異なるなと思うのです。
流行り言葉になった故に時に、非常に広い範囲で使われ、また極端に狭い範囲で使われたりしていて、言葉を使う人の概念によって違った意味で使われやすい言葉だと感じます。
レイドウレイキ第3段階bの中では、このスピリチュアルの概念の説明もしています。

今回のフランス人は光を感じたことが非常にスピリチュアルな体験ととらえています。
ところが、この体験が非常に印象的だと、常にそれを追い求めるようになってしまう方もいます。
そうなると、それが来ないと「あぁ、、、ダメだ」と反対にネガティブ思考に入ってしまうのです。
それってどう?

本当は何にもダメなことはないんです。でもある一瞬の経験に固執することで、もしかしたら、他の経験をないがしろにすることになるのかもしれません。

自他へのレイキヒーリングを実践していると様々な変化変容が起こってきます。
体、感情、考え方、家族関係、パートナーシップ、社会性、仕事、人生そのもの。ただ、自覚がある人とない人がいます。
急激に大きな変化がある時、ゆっくりゆっくりと変化していることもあります。変化に抵抗しようとする人もいます。
自分ではそのままのつもりが、他人から「最近変わったね」と言われて、「え、そうなの?」と初めて気づく人も多いのです。

時には、かえって悪化しているのではと思うようなことが起こる場合もあります。
これは変化への抵抗の表れともいえます。体の反作用(好転反応)として体に変化が現れてだるかったり、熱が出たりする方もいますし、感情の起伏や夢などが出ることもあります。
体だけの問題ではなく顕在意識と潜在意識無意識とのギャップであることも大いにあります。

変わりたい、だけれど変わりたくないと言います。なんて、不思議な存在なのでしょう。

変わるということが、今までが間違っていたと否定するように感じる方もいます。手放せないものがたくさんありますね。そう、確かに、今までこうやって生き抜いてきたことは確かなのですから。だからそれが間違っていたわけではないのです。
ただ、違う方法や進み方考え方感じ方もあるよという時期に来ているかもしれません。

激しく強い感覚、大きな感覚は刺激になります。
そしてレイキの自他への実践をする上でも何か刺激や感覚があると、その先も続けやすいのも事実でしょう。
レイドウレイキ第一段階のテキストには、何も感じない時もあります。と書いています。
そして、そういう時こそ意志力をもって継続していくことが必要になるのです。